ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス

2016年1月号

    2016年01月号
     
      Cover Story
   
特集物流KPI

13

 

【第1部】サンスターのサプライチェーン改革

 サンスターグループは1999年に物流オペレーション組織を解散して以降、現場業務のほとんどをアウトソーシングする一方、KPIを活用して物流管理機能の強化を進めてきた。在庫削減、物流品質の改善、輸送の効率化でそれぞれ大きな成果を挙げている。同社の15年にわたる改革を解説する。

 

13  

【Part1】在庫最適化──製販物のトレードオフを克服

 SCM部が需給調整を担っている。アイテムごとに在庫数量と販売数量の推移を可視化し、バランスの悪いアイテムを抽出。問題を分析し、生産調整の判断を迅速に行うことで、業界最少レベルの在庫水準を維持している。


15  

【Part2】物流品質改善──クレームの発生原因にメス

 物流拠点の集約によって配送距離が延長したことから、納品時の配送遅延など輸送品質管理が課題となっていた。物流事業者との連携の下、KPIを利用した取り組みを実施。従来明らかでなかった物流事故の要因を突き止め、遅延発生率などの改善につなげている。


17  

【Part3】輸送効率化──納品作業の実態を把握

 卸の物流センターにおける納品車両の待機時間や、センターの荷受け担当者がドライバーに要請する付帯業務が、輸送効率化の課題になっている。そこで納品の実態をシステムで把握し、メーカーと卸、物流会社の3者が連携して改善に取り組むことで、ドライバーの負担軽減を図っている。


18  

【第2部】荷主企業編

スターバックス コーヒー ジャパン

──KPI連動型予算で協働を促進

 パートナーとの共存共栄を理念に掲げ、3PLとの契約にオープンブック制を採用、KPI連動型の予算によるゲインシェアリングも実施している。必要なデータを取得するためにWMSを自社開発、物流の見える化と売上高物流コストの改善を実現した。現在は常温品とチルド品に分かれていた物流管理の統合を進めている。


22  

カルビー

──納品車両の待機時間削減に活用

 物流部門が担当する受注から納品に至るまでの各業務に管理項目を設定し、達成状況をモニタリングしている。問題が起きた場合は発生箇所を特定し改善につなげる。新たに納品先センターにおける車両待機時間を短縮させるための取り組みにもKPIを活用し始めた。

 

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ハイアールアジア

──指標刷新を意識変革の契機に

 日本とASEAN地域の事業統括会社が2014年、抜本的なSCM改革に着手。「丸投げ物流」から「自分たちの物流」への意識変革の契機となるようKPIの在り方を大幅に見直し、数を絞るとともにコスト最重視の方針を鮮明にした。成果が出てきた今、他部門と連携して全体最適に邁進する第2ステップへの移行に取り組んでいる。

 

26  

【第3部】サービスプロバイダー編

DHL

──グローバル3PLにおける運用

 グループ経営戦略から人事評価、現場改善に至るまで、KPIを駆使した定量的な管理を行っている。上位のKPIをグローバルに共有する一方、オペレーションレベルでは現場の実態に合わせて、運用を工夫している。とりわけ日本では顧客ニーズを反映した緻密な管理を行っている。


31  

ロジ・ソリューション

──荷主と3PLが共同で運営組織を編成

 3PL事業の主要荷主A社と共同で「イコール・パートナー・ロジスティクス」(EPL)と呼ぶ運営・改革チームを組織している。KPIによる成果配分方式やマネジメントフィー型の契約形態を採用して実績を重ねてきた。そこで得たノウハウをコンサルティング事業に展開している。

 

32  

エクサ

──「時間」考慮の新経営指標を提案

 「日本企業の経営には『時間』の概念が欠けている」との問題意識から、投入した原価だけでなく要したリードタイムも考慮する新たなKPIを提案。調達から製造、物流に至るサプライチェーン全体で「いかに効率良く資本を使っているか」を正しく把握できるとして製造業などから注目されている。

 

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【解説】失敗パターンと成功のポイント

ロジスティクス・コンサルタント 久保田精一

 物流単価が上昇する一方、企業単独の取り組みは限界に来ている。効率化の余地は発荷主と着荷主、そして物流事業者による連携しか見当たらない。立場の違うプレーヤーが足並みをそろえるには、KPIの活用が有効だ。ただし、活用法を間違えれば効果が上がらないだけでなく危険でさえある。

 

        Key Person
  4  

「家具販売のプラットフォームを構築する」

ニトリホールディングス 松浦 学 執行役員

兼 ホームロジスティクス社長
 物流子会社、ホームロジスティクスの事業構造改革を進めている。そのために家具配達作業の省力化・自動化を徹底し、女性の参入を可能にした。力自慢の男性ドライバーに代わって、女性のインテリアアドバイザーが顧客の自宅を訪問し、コーディネートを提案する。その一環で家具の配達と据え付けも行う。

 

        Case Studies
 
44
 

コマツ〈物流拠点〉

部品物流のモデル拠点を小山工場に設置

生産部門主導でオペレーションを刷新


  48
 
コクヨサプライロジスティクス〈現場改善〉

トヨタ生産方式で作業生産性・品質を向上

研修卒業生を推進役に工場にも対象拡大


  52
 

アディダスのサプライヤー倒産問題〈海外論文〉

 アディダス、ナイキ、ダラス・カウボーイズなどのアパレル企業は商品製造の一部をインドネシアのサプライヤーであるPTキゾーン社に外注していた。同社は倒産したが、労働者への退職金を支払わなかった。アディダスは倒産の10カ月前に契約を打ち切っていたとして未払い金の応分負担を断った。しかし、後になって同社は倒産直前まで取引があったことを認めた。


        Columns
 
56
 

物流企業の値段
《第110回》

森内健矢 ゴールドマン・サックス証券 ヴァイス・プレジデント

日本航空

世界有数の高収益体質航空会社に転換
懸念材料はコスト増加要因とLCC不振

 

  58
 
海外トレンド報告【News】

《欧米&アジア編》DHLがアジア〜欧州間の輸送強化
《中国編》商務部が物流の標準化を一層推進へ


  62
 
NEWS ROOM

【ロジビズ最前線】

日野自動車(前編)/サトーグループ

【ニュースルーム特別編】

物流不動産のキーパーソンに聞く《第3回》

 三菱地所、清水建設

JLLの物流不動産賃貸市場リポート


  74  
湯浅和夫の物流コンサル道場

《第164回》〜温故知新編 第45回〜

今に続くトレンドの始まり

 

  78  
奥村宏の判断学《第164回》

真の実学とは何か?


  80  
佐高信のメディア批評

安倍政権のメディア統制が進行中

“菅ゲッベルス”の陰湿な個人攻撃

 

  82  
物流指標を読む《第85回》

忍び寄るテロの悪影響と中国経済減速

日通総合研究所 佐藤信洋


  84  
事例で学ぶ現場改善《第154回》

中堅資材メーカーM社の物流事業化

日本ロジファクトリー 青木正一 代表

  87  

The International Society of Logistics

国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
分かってはいるが踏み出せない

今こそ本当の組織改革を

 

  90  
集中連載 実践!通販物流

《最終回》荷主と物流会社のリレーションシップ

プラス ロジスティクス 圷 信明

 

        Information
 

 

 

CLIP BOARD

 
41
 

日本郵政グループ3社が東証に新規上場/ユーグレナが「ミドリムシ燃料」の実用化計画

 
43
 

関空・伊丹の運営権をオリックス連合が獲得/矢野経済研究所が低温食品物流市場調査

 
72
 

「安全運行サポーター協議会」が第1回セミナー

 
73
 

帝国データバンクが海運業者の経営実態調査/第一生命経済研究所の永濱利廣氏が東商セミナーで講演

 
81
 

ニチレイグループ4社が年末社長会見/ドローン安全規制の改正航空法が施行

 
93
 

ヤマトの「関西ゲートウェイ」が2017年稼働へ/CBREが2016〜17年の物流施設市場を展望

 

 

 

 

DATA BANK

 
94
 

国土交通月例経済(国土交通省)

物流施設の賃貸マーケットに関する調査

 関西圏の募集賃料が10四半期ぶりにマイナス

 一五不動産情報サービス

 

98

 

主要記事索引

  102   編集後記
 
103
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