ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2014年12月号

    2014年12月号
     
   
   
特集物流BCP

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【解説】サプライチェーン危機管理の実務

 サプライチェーンの寸断が頻繁に起きている。調達網が長く伸びて複雑化し、在庫削減が進んだことで、直接関係のない災害やトラブルに巻き込まれるリスクが高まっている。SCMの日常業務に危機管理を組み込み、回復力の強化を急ぐ必要がある。


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【第1部】荷主企業のケーススタディー

あすか製薬

震災経験から事業リスクを洗い出す

 東日本大震災はBCP(事業継続計画)の必要性を世間に広く知らしめた。その一方で検討すべき対象領域が広範にわたることなどから、策定のプロセスは決して簡単なものではない。しかし実際に巨大災害を経験した企業の中には、味わった苦難を着実にBCPへ昇華させ、常にブラッシュアップして強固な供給網の整備・構築に努めているところも確実に存在する。


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出光興産

物流管理拠点の一元化で災害時対応を強化

 大規模災害時は全国態勢による製品供給と物流オペレーションが必要になる。東西に分かれていた物流管理拠点を東京に一元化することで、迅速な意思決定と正確なコミュニケーションを実現。災害対応力の向上と強力なサプライチェーンの構築に力を注いでいる。


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NEC

自社被害を最小限に抑え顧客復旧を支援

 災害発生時の自社の被害を最小限に抑えることで、顧客や地域の復旧にリソースを回す。社会インフラ関連を多く手掛けるNECが掲げる事業継続マネジメントシステムの柱だ。事前の減災対策や訓練を進めるとともに、災害時でもストップしない強固な情報網を構築。これらを有効に機能させるための組織体制をつくり上げている。


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YKK AP

リスク回避へ物流業者と連携推進

 東日本大震災で混乱した製品出荷の正常化に取り組んだ経験から、被災地の実情を正しく把握し、各事業本部に素早く伝達する重要性を痛感した。その経験がBCP策定に反映されている。日常のオペレーションでもリスク回避のため、社内の関係部署間や、ロジスティクス部門と物流会社の協力関係強化に取り組んでいる。


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【第2部】有識者インタビュー

「リスク対応には分散化が重要になる」

流通経済大 流通情報学部 矢野裕児 教授
 東日本大震災を契機に企業のロジスティクスに関するリスクマネジメントの考え方は変わった。多くの企業が経営効率とリスク対応の両方を考慮した経営の仕組みを模索している。調達、生産、物流といった各部分で複数の施策を実施することによって強靱なサプライチェーン構築を進める。


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【第3部】国土交通省

官民連携で物流BCP策定を促進


 

 

【資料】「発災時における荷主・物流事業者の策定するBCP等に関する実態調査結果(速報)」


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【第4部】日本物流団体連合会

物流事業者BCP策定状況アンケート調査


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KeyPerson

「供給網のホットスポットを突き止める」

東京大大学院 中谷 隼 助教
 サプライチェーンには「ホットスポット」が存在する。そこが止まると、日本全体の生産活動に大きな影響を及ぼすことになる工場の存在が東日本大震災で明らかになった。環境負荷を算定するために蓄積したデータを利用して、サプライチェーン全体を俯瞰すればホットスポットは特定できる。日本LCA学会のSCRM研究会が解析を進めている。

 

     
 
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築地市場〈中間流通〉

豊洲移転まで残すところ14カ月

場内物流の仕組みづくりは課題山積


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スーパーレックス〈通販物流〉

動物病院向けカタログ販売の物流を支援

作業生産性やクレーム情報を荷主と共有


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米ギャップ社のサプライチェーン戦略〈海外論文〉

Gap Inc. Supply Chain Analysis Case Report


     
 
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物流企業の値段
《第99回》

長谷川浩史 SMBC日興証券 アナリスト

センコー

3PL拡大を軸に10年間で売上高2倍
複数分野のシナジーと新たなM&Aに注視

 

  56
 
海外トレンド報告【News】

《欧米編》IATAが今後5年の航空貨物は年平均4.1%増と予測
《中国編》招商局集団とブラジルのヴァーレが提携へ


  60
 
NEWS ROOM

日本気象協会が物流改革支援へ/ヤマトと熊本県、肥後銀が連携

3PL事業者が戦略練り直し、傭車高で庫内作業シフトも


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湯浅和夫の物流コンサル道場

《第152回》〜温故知新偏 第33回〜

トラック認可運賃の計算法

 

  70  
奥村宏の判断学《第151回》

アメリカはどこへ行く?


  72  
佐高信のメディア批評

メディアは前回の辞任の真相に迫れるのか

再燃した安倍首相の相続税3億円脱税疑惑

 

  74  
物流指標を読む《第72回》

出荷の減退で在庫は“積み上がり”

日通総合研究所 佐藤信洋


  76  
東工大キャリアアップMOT 
サプライチェーン戦略スクール報告

《第9回》SCMとオペレーションズリサーチ

フレームワークス 高井英造 特別技術顧問


  78  
事例で学ぶ現場改善《第141回》

食品メーカーZ社の物流発・経営改革

日本ロジファクトリー 青木正一 代表

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The International Society of Logistics

国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
米原子力業界の保全モデルと

リスクマネジメントの3つの側面

 

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ARC Advisory Group リポート
成長するインドのソフトウエア市場

 

     
 

 

 

CLIP BOARD

 
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●DHLGFが鉄道活用した国際複合輸送/全国物流ネットワーク協会が女性ドライバー労働環境改善に着手

 
53
 

●新社長発表・SGホールディングス、UDトラックス

 
65
 

●UPSが国内製造業の国際物流調査を初公表

 
73
 

●チューリッヒ保険が企業の供給網サポートする新商品

 
81
 

●グッドマンが千葉に大型ビジネスパーク開発へ

 

 

 

DATA BANK

 
88
 

●国土交通月例経済(国土交通省)

●賃貸物流施設マーケット動向 シービーアールイー
●物流施設の賃貸マーケットに関する短期予測2014年版

 一五不動産情報サービス

 

     

94
  主要記事索引
  98   編集後記
 
99
  広告索引

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