ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2013年6月号

    2013年6月号
     
   
   
特集セブンイレブンの物流

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【解説】「単品管理」のロジスティクス
 セブン−イレブン・ジャパンの一人勝ちが鮮明になってきた。従来の利便性に加え、価格や価値の訴求に成功したことで小売市場を制覇し、強力なPBでサプライチェーンを支配した。「単品管理」の徹底と統制の効いたロジスティクスがその原動力となっている。


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【第1部】サプライチェーンの設計
 サプライチェーンの設計はサービスレベルの設定からスタートする。最も良い状態の商品を常に店頭に並べるためには、どのような仕組みが必要なのか。そこから逆算して、調達から生産、店舗納品にいたる全てのプロセスが設計されている。

 

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【第2部】オペレーションの構築と運用
 セブン−イレブンの物流インフラは4つの温度帯別に構築されている。その拠点配置、在庫コントロール、庫内作業のフロー、配送方法とも温度帯ごとに異なっている。各商品の物流特性と顧客ニーズ、販売戦略に応じたオペレーションの改善が日々進められている。


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【第3部】情報共有化とシステム活用

 全国1万5000店に同じ品質の商品を安定的に供給し、かつ毎週100アイテムもの商品の入れ替えを行うには、精度の高い需給調整機能が不可欠だ。そのためにセブン−イレブンは情報インフラの高度化に継続的に取り組み、情報の活用ノウハウを蓄積してきた。

 

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【第4部】物流コストの「見える化」
 セブン−イレブンの共同配送センターは全て3PLが運営している。その運営コストはセブン−イレブンだけでなく、通過量に応じて委託費を支払うベンダーや商品を納品するメーカーにも、細目に至るまで公開されている。物流コストの透明化を徹底することで合理的な管理を可能にしている。

 

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【第5部】コンビニは再成長期に入っている

碓井誠 オピニオン 代表
 コンビニは既に業態の違いを超えた競争力を手中に収めている。食品スーパーやGMSの客層に浸透し、商品開発の主導権を握り、メーカーとの共創型開発を拡大している。サービス業としてもファストフードチェーンを凌いだ。地域に密着した社会インフラとしての役割を果たすことで、その成長は今後さらに加速することになる。


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KeyPerson

「名もなき戦士たちがそれを築き上げた」

Believe−UP 信田洋二 代表
 セブン−イレブンにとって物流は情報システムと並ぶ経営の両輪だ。コンビニという新しい業態を日本に定着させるには、それまで存在しなかった物流の仕組みがどうしても必要だった。そのために物流部門に配属された無名の実務家たちが、一つひとつ手探りで石を積み上げていった。


     
 
42
 

成城石井〈3PL〉

3PLをパートナーに物流網を再編

「最高の定温定湿倉庫」で差別化図る


  46
 
クリナップ〈共同物流〉

全国69カ所のTC経由で施工現場へ直送

異業種共配に続きTOTOとも共同化


  50
 
米ウェルチ・フーズ〈欧米SCM会議27〉

小売りと共同で評価指標を作成

効率化と売上高20%増を実現


     
 
54
 

海外トレンド報告【News】

《欧米編》TNTが事業計画発表、中国・ブラジル事業を売却へ
《中国編》チャイナ・コスコが物流会社を親会社に売却


  58  
湯浅和夫の物流コンサル道場

《第134回》〜温故知新偏 第15回〜

「第三の利潤源」の発見

 

  62  
奥村宏の判断学《第133回》

いま求められる「会社の哲学」


  64  
佐高信のメディア批評

改憲論者さえ邪道と断ずる96条改正案

自民党の「壊憲」推進にメディアの対応は?

 

  66  
事例で学ぶ現場改善《第123回》

先代社長が改革の抵抗勢力に

日本ロジファクトリー 青木正一 代表

  69
 
物流不動産Biz 日記《第3回》

優先順位のない物件選びは失敗する

大谷巌一 イーソーコドットコム 会長

 

  70  
3PL再入門《第5回》

3PL主導型の共同物流

梶田ひかる

トランコム ロジスティクスソリューションアドバイザー


  74  
物流指標を読む《第54回》

円安がトラック業界を直撃

日通総合研究所 佐藤信洋


  76  

物流行政を斬る《第27回》
空港民営化法案が閣議決定
国は民間の力を頼る前に
航空行政のビジョンを示せ

産業能率大学 経営学部 准教授 寺嶋正尚

 

  78  

The International Society of Logistics

国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
エンジニアリング企業の需給管理

 

     
 

 

 

CLIP BOARD

 
41
 

●医薬品専用センターの建設用地を取得/外部荷主との共同物流も視野に──大塚倉庫

●物流システムのアジア展開促進を/政府の有識者委が施策大綱改定で提言

 

 

 

 

DATA BANK

 
82
 

●国土交通月例経済(国土交通省)

●賃貸物流施設マーケット動向 シービーアールイー

 

     

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  主要記事索引
  90   編集後記
 
91
  広告索引

PDFバックナンバー

[ 特集 ] セブン−イレブンの物流 解説 「単品管理」のロジスティクス 2013年6月号
 セブン-イレブン・ジャパンの一人勝ちが鮮明 になってきた。従来の利便性に加え、価格や価 値の訴求に成功したことで小売市場を制覇し、 強力なPBでサプライチェーンを支配した。「単品 管理」の徹底と統制の効いたロジスティクスがそ の原動力となっている。
[ 特集 ] 第1部 サプライチェーンの設計 2013年6月号
 サプライチェーンの設計はサービスレベルの設定か らスタートする。最も良い状態の商品を常に店頭に 並べるためには、どのような仕組みが必要なのか。 そこから逆算して、調達から生産、店舗納品にい たる全てのプロセスが設計されている。
[ 特集 ] 第2部 オペレーションの構築と運用 2013年6月号
 セブン─イレブンの物流インフラは4つの温度帯 別に構築されている。その拠点配置、在庫コント ロール、庫内作業のフロー、配送方法とも温度帯 ごとに異なっている。各商品の物流特性と顧客ニ ーズ、販売戦略に応じたオペレーションの改善が 日々進められている。
[ 特集 ] 第3部 情報共有化とシステム活用 2013年6月号
 全国1万5000店に同じ品質の商品を安定的に供給 し、かつ毎週100アイテムもの商品の入れ替えを行 うには、精度の高い需給調整機能が不可欠だ。そ のためにセブン-イレブンは情報インフラの高度化に 継続的に取り組み、情報の活用ノウハウを蓄積して きた。
[ 特集 ] 第4部 物流コストの「見える化」 2013年6月号
 セブン─イレブンの共同配送センターは全て3PLが 運営している。その運営コストはセブン─イレブンだ けでなく、通過量に応じて委託費を支払うベンダー や商品を納品するメーカーにも、細目に至るまで公 開されている。物流コストの透明化を徹底すること で合理的な管理を可能にしている。
[ 特集 ] 第5部 コンビニは再成長期に入っている 碓井誠 オピニオン 代表 2013年6月号
 コンビニは既に業態の違いを超えた競争力を手中 に収めている。食品スーパーやGMSの客層に浸透し、 商品開発の主導権を握り、メーカーとの共創型開 発を拡大している。サービス業としてもファストフ ードチェーンを凌いだ。地域に密着した社会インフ ラとしての役割を果たすことで、その成長は今後 さらに加速することになる。
[ keyperson ] 「名もなき戦士たちがそれを築き上げた」 信田洋二 Believe─UP 代表 2013年6月号
 セブン─イレブンにとって物流は情報システムと並ぶ経営の両輪だ。 コンビニという新しい業態を日本に定着させるには、それまで存在 しなかった物流の仕組みがどうしても必要だった。そのために物流 部門に配属された無名の実務家たちが、一つひとつ手探りで石を積 み上げていった。
[ ケース ] 成城石井 3PL 3PLをパートナーに物流網を再編「最高の定温定湿倉庫」で差別化図る 2013年6月号
 高級食品スーパー100店舗余りをチェーン展開 するほか、自社以外の小売業やレストランを対象 とする卸売業、セントラルキッチンでオリジナル商 品を生産するメーカーという3つの顔を持つ。複雑 なサプライチェーンの中核を担う物流センターの運 営を、2009年から日立物流に任せている。
[ ケース ] クリナップ 共同物流 全国69カ所のTC経由で施工現場へ直送異業種共配に続きTOTOとも共同化 2013年6月号
 工場から各地の積み替え基地を経由して全国の 住宅施工現場などへ商品を届ける輸配送網を構築 し、異業種との共同化によって積載率の向上を進 めてきた。一昨年にはライバルのTOTOともシス テムキッチン製品の共同配送に踏み切った。今年 度中に全国へ拡大する計画だ。
[ ケース ] 米ウェルチ・フーズ 欧米SCM会議㉗ 小売りと共同で評価指標を作成効率化と売上高20%増を実現 2013年6月号
 取引先の小売業者と共同プロジェクトを組み、 サプライチェーンの評価指標を作成、全体最適 化に取り組んだ。在庫削減と欠品率の改善、業 務の効率化を実現することができた。その小売 業者における自社製品の売上高は20 %増えた。 同プロジェクトを牽引したディー・ビッグス氏が、 評価指標の活用法を解説する。
[ NEWS ] 欧米編 2013年6月号
 パナルピナは、モニカ・ライバーC EO(最高経営責任者)が今年五月 末で退任し、後任にピーター・ウル バー氏が六月一日付で就く人事を決 めた。ウルバー氏は一九八五年から 二〇一一年にかけて、ライバルのキ ューネ+ナーゲルの欧州や北米、南米 地域でさまざまな管理職を歴任。〇 八年からは同社取締役会のメンバー として海上・航空フォワーディングな どの分野を管轄してきた。
[ NEWS ] 中国編 2013年6月号
 福建省漳州市はこのほど、二六億 元(四一六億円)を投資し同省南部 で最大規模の総合物流施設「漳州物 流パーク」を建設すると発表した。金 融物流サービスを革新し、中小企業 の融資難を解決する。物流パークに 物流企業を集結させて産業チェーン を形成し、金融物流機能を開拓。金 融・保険部門と協力して、中小企業 に対する倉庫証券や動産の抵当、信 用状融資などのサービスを提供する。
[ 道場 ] 「第三の利潤源」の発見 2013年6月号
 ドラッカーが米フォーチュン誌に、 流通を「経済の暗黒大陸」だと評し た論文を発表したのは一九六二年の ことだった。その八年後、早稲田大 学の西澤脩教授(当時)は「流通費」 を上梓。会計学の視点からこの問題 に切り込み、物流を「第三の利潤源」 だと喝破した。日本に物流概念が広 まる一つのきっかけとなった。
[ 判断学 ] 第133回 いま求められる「会社の哲学」 2013年6月号
 大多数の納税者は、巨大株式会社を国民の税金で救うことに 釈然としない気持ちを抱いている。株式会社が危機を迎えたいま、 そもそも会社とは何なのかという原点に立ち返る必要がある。
[ メディア批評 ] 改憲論者さえ邪道と断ずる96条改正案自民党の「壊憲」推進にメディアの対応は? 2013年6月号
 カイケンには「改憲」と「壊憲」があ る。安倍自民党が維新などを道連れに96 条 改正によってやろうとしているのは後者だと、 慶大教授の小林節が怒っている。
[ 現場改善 ] 第123回 先代社長が改革の抵抗勢力に 2013年6月号
 地方の老舗卸の三代目が物流改革に乗り出した。自社運 営の物流センターが狭隘化したのを機に、物流のあり方をゼ ロベースで見直すことにした。資産売却やリストラも辞さず、 合理的な判断を下す覚悟だった。ところがそこに先代社長 で実父の現会長から横やりが入った。
[ 物流不動産Biz日記 ] 第3回 優先順位のない物件選びは失敗する69  2013年6月号
 東日本大震災以降、物流不動産に対して 免震や制震といった地震対応機能を求める 声が大きくなっています。特にBCP(事 業継続計画)を重視する大手企業ほど、そ の意識は高くなっています。  それに伴って、最近では建物の?地震P ML?にも注目が集まっています。地震P MLとは、予想される最大規模の地震が発 生した際の建物リスクを表す指標で、次の 計算式で求めることができます。
[ 3PL再入門 ] 第5回 3PL主導型の共同物流 2013年6月号
 大手荷主向けの3PLが一段落すれば、次は中 堅・中小向けの3PLが注目されることになる。共 同物流システムの提供がその代表的ソリューショ ンとなり得る。荷主主導の共同化には構造的な 課題がある。3PLを利用することで課題を乗り 越えることができる。
[ 物流指標を読む ] 第54回 円安がトラック業界を直撃 「石油製品価格調査」 資源エネルギー庁「燃料価格の高騰と運賃転嫁に関する調査」 全日本トラック協会「企業物流短期動向調査」 日通総合研究所 2013年6月号
●円安進展で燃料価格が高騰 ●運送費は2%近く上昇か ●運賃への転嫁も期待できず
[ 物流行政を斬る ] 第27回 空港民営化法案が閣議決定国は民間の力を頼る前に航空行政のビジョンを示せ 2013年6月号
 空港運営の民間委託を可能にする法案が閣議決定され た。民間の資金と経営能力を活用し、従来の非効率を排 除するという。確かにコスト削減では大きな効果を期待で きるだろう。しかし、航空行政が抱える問題の根本的な 解決にはつながらない。国は民間企業をあてにする前に、 空港の統廃合を含めた大胆な抜本改革に着手するべきだ。
[ SOLE ] エンジニアリング企業の需給管理 2013年6月号
 受注産業は需要をコントロールする ことが難しい。ただし、供給はコント ロールできる。限られた人材を案件の 見積りや提案、プロジェクトの実施に どう振り分けるか、人的リソースの配 分がその鍵を握る。エンジニアリング 企業を例に、受注産業における需給 管理の要点を概観する。 (文教大学 石井信明 教授)
[ CLIP ] 医薬品専用センターの建設用地を取得外部荷主との共同物流も視野に──大塚倉庫 2013年6月号
 大塚グループの物流会社、大塚倉庫 (本社・大阪市、大塚太郎社長)は四 月二三日、神戸市に医薬品専用物流 センターの建設用地を取得したと発表 した。
[ データ ] 国土交通月例経済(国土交通省) 2013年6月号
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