2007年11月号
     

特集 物流子会社政策
 グループ連結経営の強化とグローバル化の進展が、物流子会社政策の再考を迫っている。このところの業績回復で、痛みの伴うリストラを先送りする動きが見られる一方、懐に余裕のあるうちにと、前倒しで改革を断行する企業も目立ってきた。親会社のスタンスは二極化が進んでいる。

14   第1部 売却──究極の物流リストラ
日本IBMロジスティクス 辻本昇市 社長
「物流専業者への売却は望むところ」

18

 

第2部 新設──シェアードサービス型の台頭
キヤノンマーケティングジャパン/エステー
 従来型の物流子会社の多くが単独決算主義時代の負の遺産として再編を余儀なくされる一方、グループ経営の強化を目的とした新たなタイプの物流子会社が登場している。グループ各社の間接業務を集約することで効率化を図る「シェアードサービス」という考え方が、そこに用いられている。



  第3部 上場廃止──グループ経営戦略の転換
 22   大和物流 舘野克好 社長
「住宅物流市場でトップシェア目指す」
 2006年7月、大和ハウス工業による完全子会社化によって上場を廃止した。これを逆にテコとしてグループ向け物流事業の倍増を狙う。グループの資金力を背景に積極的な投資を行い、外販事業の拡大も加速させる。住宅物流市場でナンバーワンのシェアを握ることが目標だ。

24   

バンダイロジパル 馬場範夫 常務
「完全子会社化を活かし川上物流を拡大」
 
2006年1月、バンダイナムコホールディングスによる完全子会社化で上場を廃止。それ以降、自立からグループへの貢献に大きく舵をきった。グループ向け運賃の値下げや不良資産の処理、売上高を減らすことになる物流業務の海外移管など、上場時代には手を付けられなかった改革を次々と実行に移している。




 

第4部 新規上場──親会社からの完全独立

 

26

 

 

バンテック・グループ・ホールディングス 篠田紘明 社長
「上場は一つのプロセスに過ぎない」
 ゴーン改革で親会社の日産自動車から切り捨てられMBOで独立したバンテックが、9月18日、東証一部上場を果たした。日本におけるMBOの先行事例として注目を集めた同社は、東急エアカーゴとの経営統合や、複数の物流子会社の買収などを経て拡大路線を突き進んでいる。


 

28

 

 

三洋電機ロジスティクス 山瀬英夫 社長
「退路を断って外販部隊を作り上げた」
 不振に喘ぐ親会社・三洋電機から切り離される形で2005年10月にジャスダック市場に上場した。それまで外で営業した経験が全くなかった物流子会社に外販部隊を設置。生き残りをかけて外部荷主の獲得に乗り出した。実績ゼロだった外販比率は6年で42%まで高まった。


 

30

 

 

第5部 事例で学ぶ現場改善《第58回》特別編
年商100億円以下クラスは再編必至
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
 物流子会社の市場価値を評価する動きが水面下で活発化している。来年は物流子会社の再編が一気に加速しそうだ。とりわけ年商100億円以下の中堅以下クラスでは売却や精算が相次ぐはずだ。業績好調な優良子会社も例外ではあり得ない。むしろ買い手がつきやすいため、親会社としては再編に手を付けやすい。



 

32

 

 

第6部 湯浅和夫の物流コンサル道場《第67回》
物流子会社は設立3年が勝負だ
湯浅コンサルティング 湯浅和夫 代表
 
定年退職を迎えた物流子会社役員が手作りした「大先生語録」。そこには物流子会社経営に関する一節も記されていた。いわく“物流子会社は設立3年が勝負だ”。その理由はなぜか。3年以上たっても自立の道が拓けない物流子会社には変革の望みはないというのだろうか。


 

4

 

 

KEYPERSON 「日本企業の物流資産を買い進める」
プロロジス ジェフリー・H・シュワルツ 会長兼CEO
 
プロロジスは9月、松下ロジスティクスが国内17カ所に保有する全物流施設を取得した。取得価格は850億円に上り、国内の物流不動産取引としては過去最大の規模となる。今後も日本企業の物流資産のオフバランス化を支援し、日本での所有・運営資産額を2010年までに現在の倍の1兆円規模まで積み上げる考えだ。


     
  36  

富士通〈共同化〉
調達から製品配送まで配車管理を統合
グループ内共配でCO2を大幅に削減


  40  

江崎グリコ〈ビジネスモデル〉
オフィスで“置き菓子”の直販事業を展開
自前の販売物流網で9万ボックスを管理

  46  

シェンカー〈M&A〉
BAXに続き有力3PLの買収も計画
総合物流へ業務領域の拡大進める

  50   物流企業の値段 《第34回》
日立物流
土谷康仁 メリルリンチ日本証券 調査部

 

60

 

 

物流IT解剖 《第8回》
商船三井
世界統一システムを04年に完成
脱ホストでローコスト運営を実現


     
     

■■欧州レポート■■

  52  

海外トレンド報告【Report】
欧州サプライチェーン&ロジスティクス会議C

米ダウケミカルのICタグ活用
──貨物追跡と在庫管理で実用化

ダウケミカル クレッグ・キャスト RFIDグローバル・リーダー

  56  

海外トレンド報告【News】
欧米編・中国編


  65  

佐高信のメディア批評
地元紙が報じる沖縄の集団自決書き換え問題
総理大臣辞任だけではない安倍晋三のご乱行



  66  

奥村宏の判断学《第66回》
株主とは誰のことか?



  68   自己創出型ロジスティクス 《第5章》
共同物流──包摂と排除との差異
阿保栄司

  77   物流不動産市場レポート《第5回》
東海圏

愛知を中心に施設の新規着工活発化
ニーズ増も賃料水準に変動見られず

  74   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
米ピッツバーグの年次総会に参加@
米国防総省のロジスティクス戦略

  80   ARC Advisory Group レポート
WMS市場は2010年に14億ドル規模へ

 
 

83

 

DATA BANK
2006年度 物流システム機器 生産・出荷統計
●国土交通省 月例経済報告


 
 

CLIP BORD

 
64

●『製品鮮度を高める5つの技術』
 ベリングポイントSCMチームが出版

 
73

●『図解よくわかる物流のすべて』
 イー・ロジットの社長が上梓

 
82

●郵政・日通が宅配便事業を統合
  来秋をメドに新会社を設立
●ICタグ検証施設見学会を大阪で実施
  トーヨーカネツソリューションズ

 
90
主要記事索引
  94   編集後記
 
95
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