2007年10月号
     

特集 環境物流の進め方

14   第1部 環境経営のビジョンと現実
 ロジスティクスの管理対象が環境負荷にまで拡がっている。物流コスト、リードタイム、サービス品質に続き、CO2排出量が4つめの尺度として浮上している。省エネの徹底から協力物流会社の選別、取引条件の改善、さらにはプロセス設計に至るまで、環境を軸にしたサプライチェーンの再構築が迫っている。



 

第2部 規制強化をビジネスチャンスに

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  味の素──共同配送で取引条件の壁を破る
 取引条件の改善を検討する「ロジスティクス環境会議」の「グリーンサプライチェーン推進委員会」を舞台に、食品メーカー同士の大規模な共同配送プロジェクトが進められている。業界最大手の味の素が、その取りまとめ役を務めている。これが実現すれば同業界の物流地図が大きく塗り替えられることになる。

 18   若松梱包運輸倉庫──グリーン物流で勝ち残る
 石川県に本社を置く独立系の中堅物流会社。運送会社の下請け仕事はしないという方針を堅持して、1985年にメーカー向け共同配送事業を開始。北陸三県を網羅する加工食品の共配ネットワークを築き上げた。現在、加工食品メーカーを中心に約80社が利用している。環境問題の高まりを追い風にして順調に事業規模を拡大させている。

   

第3部 「改正省エネ法」運用の行方

20

 

経済産業省──着荷主にもメスを入れる
 
今年6月末、大手荷主企業804社が改正省エネ法の特定荷主に指定された。今後、特定荷主は毎年、輸送に係わるエネルギー使用量を国に報告し、CO2を継続的に削減していく義務を負うことになった。荷主企業を対象にした環境規制は世界でも例がない。それだけに運用上の課題は山積している。


 

22

 

 

国土交通省──優良事業者には優遇措置
 
輸送事業者に対する環境規制の過度な締め付けは零細の排除につながる恐れがある。急激な淘汰は望ましくない。その一方で日本の国際公約となっているCO2の削減は期限までに達成しなくてはならない。苦しい板挟みに合いながら、改正省エネ法の運用をコントロールする必要に迫られている。


 

24

 

 

第4部 グローバル静脈物流の新展開
DHLエクセルサプライチェーン ケリー・モック
 アジア太平洋地区 シニア・バイスプレジデント
DHLエクセルサプライチェーン ドナルド・マクガーヴァ
 北アジア地区 シニア・バイスプレジデント

 使用済み製品の廃棄から、再利用を前提とした製品ライフサイクルの管理へ、環境規制の進んだEUでは、メーカーの管理コンセプトがシフトしつつある。この動きに対応して3PLのDHLエクセルサプライチェーンは、「アセット・リカバリー・サービス(資産回復サービス)」と呼ぶ国際的なリバースロジスティクスを提案している。



 

26

 

 

第5部 ロジスティクス構造改革の威力
リンチョピン大学
ホカン・アロンソン 准教授
マリア・フーゲ・ブロディン 准教授

 ロジスティクスの分野で環境のためにできることとはなにか。一つは新技術開発によってエンジンのエネルギー効率を高める直接的方法であり、もう一つがロジスティクス・システムの構造改革をおこなうことによって間接的に環境負荷を軽減する方法だ。ここでは後者に焦点をあて、環境先進国であるスウェーデンの代表的企業三社の物流システム改革を例にとり、その今日的意義と課題を探る。



 

4

 

 

KEYPERSON 「賢明なる個別最適こそ唯一の道だ」
杉山武彦 一橋大学 学長
 企業単独で実施できる環境対策には限界が見えてきた。管理対象を取引先まで拡大する必要がある。まさしくSCMが求められている。ただし、その方法論は確立されていない。実務家は“賢明なる個別最適”を積み重ねていくことで、全体最適の理想に近づいていくしかない。



     
  32  

東レ〈環境対応〉
使用済みの制服を繊維の原料に再生
「広域認定」取得して全国回収網構築


  38  

ヤマハ発動機〈物流拠点〉
世界6極体制の補修部品供給網が完成
新設した本社拠点のノウハウを横展開

  50   物流企業の値段 《第33回》
ヤマトホールディングス
一柳創 大和総研 企業調査第一部アナリスト

 

52

 

 

物流IT解剖 《第7回》
ヤマト運輸
携帯電話のインフラ活用して通信網整備
10万台超の端末を配備してサービス革新


     
  78   物流不動産市場レポート《第4回》
中国・四国地方

広島・岡山が施設の新規着工を牽引
四国は着工量・賃料ともに安定推移

  72   事例で学ぶ現場改善 《第57回》
ワンマン運送会社A社の業務改善
日本ロジファクトリー 青木正一 代表

     

■■欧州レポート■■

  42  

海外トレンド報告【Report】
欧州サプライチェーン&ロジスティクス会議B

ジレットUK
──新製品の成功を支えたロジスティクス

ジレットUK モーリス・リー バリューチェーン&ロジスティクス部長

  46  

海外トレンド報告【News】
欧米編・中国編


  56  

湯浅和夫の物流コンサル道場《第66回》
〜大先生の日記帳編 第1回〜

物流部門は黒子に徹する
──旭化成の教訓


  61  

佐高信のメディア批評
憲法問題も郵政民営化にもまったく一貫性なし
党派性も思想も戦略もない自民党という「政党」



  62  

奥村宏の判断学《第65回》
サブプライム・ショック



  64   自己創出型ロジスティクス 《第5章》
直交する基本モデル
阿保栄司

  75   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
設備保全のトレンドを学ぶ
日本でのRCM普及に期待


 
 

81

 

DATA BANK
●国土交通省 月例経済報告


 
 

CLIP BORD

 
36

●欧州に見る環境対応型センター
  プロロジスの物流施設を回る

 
60

●米マンハッタン・アソシエイツCEOが来日
  包括的ソリューションで日本市場2割増を狙う

 
71

●佐川美術館に「樂吉左衛門館」を開館
  佐川急便創業50周年記念事業として

 
84
主要記事索引
  88   編集後記
 
89
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